濃厚接触者になると言うこと｜日常｜はすからいくよブログ

濃厚接触者になると言うこと

きっとネット上にはこうした「濃厚接触者になったらこうなるからお前ら気をつけろよ！」という警鐘は溢れているのだろうが、実際に自分が身につまされないと、興味を持たず、目にもしないものだ。
先日NHKスペシャルで人類の繁栄は偏に集合知にあると言っていたが、その場にならないと考えないというのは人の進歩に寄与しない態度であるのだろう。

と言うわけで子供の一人が新型コロナウイルスの陽性になった。塾から貰ってきた。
最初、塾の方から、利用者に陽性者が出たから、年のため抗原検査キットを試して！
と言われ、検査して陰性だったのだが、翌日塾利用者から陽性者が数人増え、翌々日、ついに我が子も３８．３℃の発熱を起こし、受診した結果、見事に陽性と判ぜられたのであった。

判定した医師からは、「保健所から連絡があるから指示に従え」と言われ、
えらいこっちゃ！　余所に感染うつしては末代までの恥！
と考えた私は職場や子供の通う学校など関係各位に連絡し警鐘を鳴らした。
皆一様に「すぐに家に帰り閉じ籠もれ」「自主隔離をすべき」という反応だった。
それはまぁ、仕方がないだろうと思った。
今まで一緒に暮らしていた子供が感染したのだから、親も感染してるに違いないというのは道理だ。
でも、私は今のところ全然元気だ。
そして職務で５月１日に重要な仕事がありその準備をせねばならなかった。

私は自宅隔離に入るが、あとの仕事はたった一人の同僚に任せざるを得ぬ。
ということで、ＬＩＮＥで逐一仕事の指示を与えていたところ、
「すみません、「私」さん、他の部署から、
　「お前も「私」氏と一緒に机を並べて仕事をしてたろ？お前も感染してんじゃないのか？
　　会社全体の利益を損ねるから、お前も自主隔離しろよ」
　って言われたんですがどうしましょうか」
と言われた。自分が元凶であるから、強くも言えず、
「持ち帰れる仕事を家に持って帰ってできる限り仕事を続けよ」
と指示した。
しかし、5月1日(日)までには、何としてもその仕事を成し遂げなければならない。
　実はまだ保健所からの連絡、とやらは来ていない。
　法的に考えれば、私はまだ濃厚接触者に認定されているわけじゃない。
　こっそり夜中に職場に行って仕事をしようか？
などとも考えたが、セキュリティを解除するには私が部屋に立ち入った物証が残る、やはりダメだ。

そこで考えた、
「そうだ、先日、塾の人が持って来た抗原検査キット、あれを「同僚」君にやってもらって、陰性のお墨付きを貰えば、彼は自由に動けるだろう」

で検索した　アレクサ！　抗原検査キットを探して！

そうそう、塾から手渡されたのは、こんな奴だった。
唾液を喉の奥と、舌の下から拭い絡ませて、１５分で陽性の有無が分かるという、とても説明書が不親切な奴だ。

これを買おう！　だいたい８００円ぐらいか。まぁ許せる。
問題は納期だ。今すぐにでも欲しい。そうしなければ「同僚」君に渡して仕事を完了させる時間が無くなる。
医薬品に分類されるからかなぁ、amazonプライムの販売というのがなく、翌日配送ってのがなさそう。
やはり「同僚」君にドラッグストアに走って貰った方が速いだろうか。
とりあえず、無駄になっても良いからamazonではポチりました。

と言うわけで総括

「身内に陽性者が出ても、慌てて周囲に注意喚起する勿れ。」

同僚にすら行動制限がかかるというのは予想外でした。

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